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フォエバー・フレンズのfumifumiのレビュー・感想・評価

フォエバー・フレンズ(1988年製作の映画)
4.0
公開当時の80年代から、何度も観た作品ですが、ちょうどTVをつけたら、CSで始まるところだった、直ぐにこの作品だとわかって、そのまま最後まで観て、20代、30代、40代で観てきた時とは、50代の今の私が観た感想が違っていました。
私の大学の同期、父親同士も同郷・大学の同期、夏休みには、アメリカ五大湖の都市をめぐる旅にもふたりで参加し、結婚してからも近所に住んでいて、いつでも連絡とれるし、歩いて直ぐの距離で、会えると普通に過ごしていた友人を、昨年、病で亡くした後だったこともあり、友も、成人式を迎えたお嬢さんをのこして旅立ったこと、自分だって、いつ何があってもおかしくないと思っていることも違いの理由かもしれない。

ふたりの女の子の出逢いから、格差社会では、本来出会えなかったふたりが、まるで、その後の運命を変える出逢いにまで発展していく。
女友達の心を許しあった深い友情からでこその、本音の感情のぶつかり合いや嫉妬など、近寄ったり距離をおいたり、また、辛いときに助け合ったり、と、様々な人生の山あり谷ありを、慰めたり、助けたり、時には傷つけ合ったりしながら、それでも、縁を繋いできた友情を、最後までみせてくれる作品。

私と亡くなった友は、こんな傷つけ合ったり、距離をおいたりしたことはなく、お互いの窮地や嬉しいことや悩みがあれば、その都度、駆け付けてきた。

でも、最後、友が病気で入院していることすら知らずに、普通にLINEで、会話していた。友は、今まで、家族の病は、知らせてきていたのに、自分自身の病を知らせてくれないまま旅立った。

この映画のふたりが羨ましかった。

知らせを下さった友の妹さんが、「姉は、元気に成れると思っていたから、病気のことを知らせなかったんだと思います。」と、お別れに駆け付けた時に言って下さったけれど。
いつか話そうと思っていた事を、伝えないまま、友は、逝ってしまった。
それを伝えらていたら、友の人生の荷も、少しは、軽くなるのではないか?と、思っていたこと。

なので、今までは、この物語を、第三者的な立場でしかみていなかったのが、、今は、羨ましく思えたのだと思います。
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