賽の河原

ドント・ブリーズの賽の河原のレビュー・感想・評価

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)
3.3
昨年末すっごく評判よかった一本で、本当に見たいな〜と思ってたんですけど、当時あれじゃないですか、ローグワンやらこの世界の片隅にとかでなんだかんだ見られなかったんですよね。
感想としては「当時劇場で観なかった俺死ね」という感じ。もっというと「期待値が死ぬほど上がってた分あんまり上がらなかった」「ちょっと散漫に見過ぎだのでなんとも言えない」という感じ。
そもそもドントブリーズなんてタイトルなんですから劇場で息を飲んで鑑賞しない時点でかなりね...
デカいテレビで見たんですけど序盤に家の中身を説明するシークエンスあるじゃないですか。あれ、すっげえうまく出来てると思うんですけど、結構画面暗いんで、ちょっとした画面の反射とかで見逃しちゃう部分もあって。自分の映画と向き合う姿勢を見直したいです(大げさ)
この映画、どの人物も同情すべき背景を抱えていて、あのヤバい盲目のジジイですら結構可哀想な人なんですよね。そして盲目のジジイは完全に人としての一線を越えるレベルで魂を病んでしまっている。そういう意味では感情の軸足が置きにくいんですよね。
結末、後味がすっげえ悪いんだけどあれだけ病んだ人間の魂を見たら、そりゃもうああなりますよね。
地下室でのジジイの行動、最高に気持ち悪いし観客はみんな「うっわ...」ってレベルでドン引きなんですけど、私はエロいシーンが見たかったですw その手前のところには色々と言いたいところもあるんだけど。
言いたいところといえば、やっぱり忍び込んだ男と女、生命力ありすぎなのがちょっとねえ...
あとはこの作品で語るべきは「犬」ですよね。確かにクッソ恐ろしいんですが、「やべえジジイが飼ってる猛犬」ランキングで言えば「ノーエスケープ自由への逃走」の犬に軍配が上がりましたね。
とりあえず私は猫派なので、犬派にはロクな奴がいねえってことを再び実感した映画でした。
賽の河原

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