まさに北九州一家監禁殺人の再現のようなえげつないサイコパスサスペンス。この、何も得られることのない教訓も良いこともないエグいだけのやるせない話、なんで映画にしたし。「ヘタに近所付き合いするな」ってか。
ソレっぽくサイコパスを演じられることがそもそも凄いから香川さんは凄いは凄いんだが、個人的には竹内結子の最後の絶叫がメンタルに来るほど凄まじい。
これ、緊迫感あって頑張ってるは頑張ってるんだが、マインドコントロールに至るまでの流れ、変じゃない？こんなものなの？こういうのでお人好しは引っかかっちゃうの？この香川さんに「ぼくとご主人、どっちが魅力的ですか？」って言われたって、ただただキモいだけなんですけど。旦那、浮気もしない真面目な西島さんなんですけど。
あと警察で唯一の犯罪心理学学んだことのある刑事として出た西島さんの役、公私混同が過ぎるし、取調べや交渉下手すぎて、刑事や教授としてはドン引きした。サイコパスは、ああいう「僕は君のことわかってますよ、興味ありますよ」ってタイプは嫌いだし利用しようとするはずなんだが、まさに地雷踏みまくってドジるし、被害者の話を面白がってるの隠さず出してるし最低。過去の悲惨なシリアルキラーの事例を取り上げながら、付けたコメントが笑いながら「アメリカはスケールが違いますね！」とか、コイツがサイコパスかと思ったわ。人の不幸を楽しみすぎ。そんなんしてるからああいう事になんねん。
