柳楽優弥の”ヤバさ”が強烈に印象に残る。
菅田将暉、小松菜奈の演技も素晴らしく、2016年の『邦画当たり年』に相応しい作品だと思う。
喧嘩のシーンは生々しく、殴られた時の音などとにかくリアル。
まるで本当に路上の喧嘩を見ている様に感じた。
泰良（柳楽）は一見すると理由もなく喧嘩に明け暮れている様に見えるが、彼にとって暴力こそが自身の生を実感する手段なのだろう。
裕也はそんな泰良の生の輝きに吸い寄せられる存在。
泰良の生き方に触れることで、溢れ出す様に日常の鬱屈したストレスを発散していく。
『クレイジーに見えるが実は臆病な感じ』を菅田将暉は本当に上手く表現していた。
小松菜奈はクソビッチぶりが最高！！
彼女はこういう演技の方が絶対合っていると思う。
福士蒼汰とイチャイチャしてる映画なんてウソくさいぜ！
暴力に取り憑かれ、遂にモンスターと化した泰良の行く末にはきっと破滅しかないのだろう…。
