第二次世界大戦直後、戦後の地雷処理をテーマにしたこれまでにない映画でした。
しかもメインの登場人物は少年兵。
日本が学徒動員で10代の若者を送り出していたように、ドイツでも似たようなことが行われていたんですね。
銃弾が飛んでくることはありませんが、足元にある地雷がいつ爆発するかがわからない。
BGMがないだけに緊迫感が否応無しに高まる作品です。
また、少年兵に光を当てたことで、加害者と被害者の逆転が感じられたのもよかった。もちろんナチズムを肯定するつもりはありませんが、その対となる連合軍が必ずしも善とは限りません。
勝てば官軍とは言いますが、官軍すなわち正義というわけではないのです。
普段のナチ映画とは違った見所でした。