よっしいさんの映画レビュー・感想・評価

よっしい

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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.5

原作を読んだ熱が冷める前に視聴しました。
アメリカ産SFを邦画で再現ということで、一部変わったところはありますが、楽しめるエンタメ作品になってます。
舞台となる1995年の象徴にミスチルが流れてくるの
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.4

何回目かわかりませんが視聴。
アクションのつながり、緩急の演出、シュワちゃんの名シーンの数々。
結果がわかっているのに観てしまうのは名作ならではです。面白い。

いっしょにリビングにいた娘が、宿題の手
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ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.2

クリスマス映画ということで初視聴。

恋愛モノ、という想像を半分裏切ってくれました。笑いあり、涙あり、良い2時間を楽しめますね。

一部ネタ的に家族で見れないところだけが残念ですが。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.5

先日の無料配信を見逃した悔しさから有料視聴&原作を読みました。
(映画は何度目かの視聴です)

比較評価になって申し訳無いのですが、映画は、作画、演出、都市崩壊の絶望感が素晴らしい。
一方、ストーリー
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ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.4

原作をより理解するために視聴。
2時間で納めるためにだいぶ登場人物が端折られていましたが、概要が理解できました。
ワタナベを含め、誰一人共感できないけれど、かと言って全く理解できない訳ではない。
不思
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.9

友人からの勧めで視聴。
二国間の外交問題(水争い)をファンタジックに描く作品。
こんな都合よくいくか!と思う人もいるかもしれないくらい話が進みます。

ですがそれがいい。疲れている時に観て良かったです
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.4

妻が我先にと劇場公開に走ったので気になっていた映画。Amazonプライムに入っていたので視聴しました。

目玉の親父様の世代の活躍を楽しめる作品です。
戦後すぐの時代背景から、金田一耕助風の世界観(帰
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

見逃していたので大喜びで視聴しました。山荘で起きた男性の死にまつわるミステリーです。

名探偵コナンばりに、
『真実はいつも1つ!』と意気込んで見ると、肩透かしを食らいます。
彼の死は、自殺なのか、殺
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.3

半地下の家族の監督作品。

殺人現場よりも警察官の振る舞いのほうが作中を通して怖い。
真実は見つけるものなのか、
作るものなのか?
私たちは自分の目でそれを本当に発見できるのか?

最後のワンシーンは
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フック(1991年製作の映画)

4.1

ロビン・ウィリアムズの命日に鑑賞。

実はこれまで見たことがありませんでした。子供向けの作品かと思ったら、その実、とんでもなくお父さん向けです。

仕事と家族
大人と子供
幸せは子供時代にしか
ないん
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ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命(2023年製作の映画)

3.4

ロンドンのシンドラーともいうべき、ユダヤ人の子どもを救った株の仲買人、ニコラス・ウィントンの物語です。
仕事も家族も後回しにして、チェコ・プラハから子どもたちを移送する姿、助けられない命に忸怩たる思い
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フライトプラン(2005年製作の映画)

3.3

最初の1時間でテンションマックスになる映画。好きですねー
後半の展開がサバッとしているところは。人によってはあれ?っと感じるかもしれません。

進撃の巨人のネタバレに近しいモノを覚えました。

人の親
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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

地方の支店長を職を得て、日々の忙ししさに奔走しながら家族との生活も楽しむ、管理職。

そして、夢の一軒家を得て、自分の夢以上の生活を手に入れた妻。

そんな夫にも上司から意にそぐわない命令が下りてきて
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

クリストファー・ノーランの歴史作品ということで、待望の視聴。

大部分が会話と公聴会という
字面だけでなんともツマラナソウな
流れを、映画の構成、時系列のいじりで一気に引き込ませていました。
3時間を
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

都内のトイレ清掃員に焦点を当て、
繰り返される日常を描く作品。

舞台が東京なので、邦画のように一見見えますが、カテゴリーはドイツ映画なんですよね。

役所広司が演じる清掃員、平山が過ごす丁寧な生活は
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.2

20年以上前の映画ですが、M.サンデル教授が著書の中で継承を鳴らしているメリトクラシー(能力主義)を通じた差別をいち早く作品にしたように思えます。

遺伝子的に不適格な主人公が、どう困難を克服するか。
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.7

なんか凄いものを観た、という感想が先立つ作品です。

これまでクレイムービー系を見ていなかったからかも。
オープニングからキレイさに圧倒されました。

オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.5

近年珍しい、「俺、そこまで説明しないから、ついてこいよ!」という作品。

第二次世界大戦下、ヒトラーが支配しているヨーロッパを取り戻すため、上陸地点を死体が持っている嘘の機密情報で「騙そうとする」特殊
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.6

ズートピアは動物をモデルにした多様性をテーマにした映画でしたが、こちらは元素を下にした映画ですね。

わかり会えないから、わかり会える関係になる。
多様性を認める作品として、今鑑賞が好まれる映画だと思
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.6

同時期の宮崎映画と同じく、このタイミングで撮影されるべき作品。

単体で楽しむ映画というよりは、
長年スピルバーグと共にしてきた視聴者が、
その背景を共有するための2時間30分な映画でした。

正直単
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

まだ振り返りが不十分なので
箇条書きで残しておきます。

・宮崎駿だから、無批判に高評価にしてしまいそうな感想を抑えて。
まだ心が作品についていけませんでした。
風立ちぬの時の視聴後の放心感には程遠い
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

仕事を休んで観てきました。
インディージョーンズシリーズの最終作品になるんでしょうか?

事前に前四作品を振り返ってから視聴したので、より楽しめました。
それにしても、ハリソン・フォード。もう80代で
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

去年から待ち望んでいた映画を、
公開初日に視聴してきました。
原作は、黒澤明監督の現代映画、『生きる』。それが半世紀以上経ってイギリスでリメイクされました。

志村喬(たかし)さんが演じた、余命幾ばく
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

作者である井上雄彦本人が脚本・監督。
スラムダンクのラストゲーム、山王戦を描いた作品です。

90年代、リアルタイムで少年ジャンプを読んでいた世代としては、説明は一切不要。作品もそういった説明はほとん
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東京物語(1953年製作の映画)

3.9

過去に観た映画の記録です

団扇・扇風機の表現に意味を読み取ろうと、腐心する2時間です。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.1

同系列の作品を観てから、復習のために再度視聴。

同じテーマ、キャラクターでも、これだけ作風が変わるのは、押井守という監督のおかげ(せい?)でしょうか。

作品を作るというよりは、監督が描きたいものを
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攻殻機動隊 新劇場版(2015年製作の映画)

3.4

以前からマークしていたため空いた時間に視聴しました。
単体で見ると、理解するのに一苦労。シリーズをもっと追ってみるべきですね。一周してもう一度体験したら評価がもっと上がりそうです。

個人的には、草薙
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.5

アンソニー・ホプキンスの役柄はアンソニー。本人が本人の役を演じる。しかもその役が痴ほう症の老人とは。

羊たちの沈黙で、レクター博士と衝撃の出会いをした昭和生まれとして、その変貌に驚きを隠せませんでし
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

遅ればせながら映画館で視聴しました。
九州の高校に通う女子高生、すずめが、道端で青年、宗像に声をかけられるところから物語が始まります。

最初の展開にちょっとつまづきまして。あれ、なんですずめちゃんは
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サウルの息子(2015年製作の映画)

3.8

アウシュビッツ(絶滅収容所)でユダヤ人の死体処理を担当する当のユダヤ人、「ゾンダーコマンド」に焦点をあてた、珍しい作品。

一人称視点なので、ホロコーストや、アウシュヴィッツの基礎知識がないと状況が掴
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

3.3

チェコの民話から着想を得たホラー映画?

子供に恵まれない夫婦が、切り株を子供に見立てて気を紛らわそうとしたところ、その切り株が自我を持ちはじめて、、、とんでもないことになっていきます。

しかし、そ
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.9

ベルリンの壁観光後に視聴
壁にまつわる優しい嘘が素敵です。

聖なる嘘つき
ライフ・イズ・ビューティフルと共に

心が洗われる嘘つき映画でした。

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.3

帰国機内で視聴。
先日ベルリンで観に行ったヒトラー最期の場所が登場したのでグッときた。知っていると臨場感が高まります。

あと、視聴する時にヒトラー(とその関連映画)の知識があるとさらに楽しめます。
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カティンの森(2007年製作の映画)

3.7

歴史上のポーランド将校虐殺事件、「カティンの森」を題材にした作品です。

フィクションではなく、歴史上の事実なので、痛快な逆転劇、ハッピーエンドはありません。
ポーランド将校の死までのいきさつと、その
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夜と霧(1955年製作の映画)

3.7

30分弱の短い時間で非人道的なユダヤ人虐殺(ホロコースト)をまとめた作品。

同名の著書に比べると内容はコンパクトになりますが、実際の写真、動画を多様しているため、衝撃は強いです。
「爪痕を残す」
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