えちぜん

ヒトラーの忘れもののえちぜんのレビュー・感想・評価

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)
4.1
評価4.0を超えているとは稀に見る高評価ですね。しかしそれも納得の作品、誰にでもおススメできる一作。

戦争もの、その中でも戦後の話でありながら、本当にえげつない話ですねこれ。地雷って、「負の遺産」。人類が編み出した兵器のなかでも特に悪質な兵器なのではないか。
少年たちの「いつ爆発するかわからない」という絶望と恐怖が、…これは悪い例えだけど、観る側も「黒ヒゲ危機一髪」のような緊張を強いられる2時間で、すごく疲弊する。

拾ったカナブン?に名前をつける少年たちの姿に、本当にあどけないんだなぁと辛い。そして美しい自然の映像美が、いっそう残酷だ。

こういった戦争の事実を広めた功績と、軍曹と少年のまるで「監督と選手」のような交流も素晴らしい。ただ欲を言えば、最後の結末はもう一捻り余韻が欲しかったかな。
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