原題『Land of Mine』の秀逸さ。
わたしの国、地雷の国。
(比べ、邦題は…。商業臭ぷんぷんで下品なタイトル。ナチ映画であれば、集客が見込めるという魂胆が気に食わない。)
本作は敬愛する画家、Vilhelm Hammershøi《From a Farm, Resnæs》の家屋が出てくるということで鑑賞。
序盤のモンタージュがイマイチよく分からなかったが、物語が進むにつれ邪魔しないカメラワークが冴えていた。
海は死の世界、その境界である砂浜で地雷除去を強いられる。そんな詩的な場で束の間、ビーチサッカーをして遊び呆ける。
この構成は、北野武監督作『ソナチネ』に通じる部分だと思った。
美しさと恐怖が同居し、そこに緊張感が生まれる。