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色彩の記憶のBaadのレビュー・感想・評価

色彩の記憶(2008年製作の映画)
2.0
出来が良いとか悪い以前に、これ、学習教材かPRフィルムで、ドキュメンタリーと言えるような代物ではないでしょう。

インタビューされた西陣織関連の職人さん達と有田焼の作家さんに敬意を表してこの点数にしましたが、織物にも陶芸にも興味のない方が見たら、意図が全く理解できないフィルムである可能性が高いです。

前作の『世界はときどき美しい』がよかっただけにちょっとがっかり。
ガイア・シンフォニーの1本から収録エピソードを2つぐらい減らしたものを見に行くつもりで入れば失望することはないでしょう。テーマが、色彩をモチーフに職人の世界で手仕事に残された領分を描くという、きわめて現実に即したものである部分が違っていますが。

煽りの少ない、クセがない演出には非常に好感が持てましたが、その分作品としての強度に欠ける様に思いました。

テーマ自体は面白いので、もっと深めた作品を見たいところ。

(演出法は好印象だが、お金払って見る映画じゃないと思う 2008/7/4記 劇場鑑賞)
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