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マーダー・ムバラクのBaadのレビュー・感想・評価

マーダー・ムバラク(2024年製作の映画)
4.3
『カクテル』『ファニーを探して』など、洒落た都会的なヒット作やヒングリッシュ映画で知られるホーミー・アダジャーニヤー。

原作ものとのことですが、テイストも話の運びも『ファニーを探して』と似た感じだったので、監督の作風が勝っているのでは?と思いました。

途中、動物が死んだりするのでそういうのが苦手な方はご注意。

ただ、インドのミステリー映画に特有の臭みは皆無でアガサ・クリスティー原作のミステリー映画を見るような感じでしかもそれよりは軽めでおしゃれ、ということで休日に楽しむにはいい感じです。

富裕層が集まるクラブでの殺人事件ですが、その割にドロドロしていないのもいいし、変なルサンチマンも皆無なのでエンタメとしては上質かと思います。

で、これもいつも通り愛の話なのですが、事件が終わってエンドマークがでてからもさらに余韻が残り後味も良いです。

動物が死ぬ以外は終始美しく話が運ぶので、その逮捕は制度的に可能なの?みたいな変なところが気になりましたが、気になったのはそれくらい。

動物好きの人でなければ気軽に楽しめるいい物語だと思いました。

この監督好きな上、日本語字幕が付いているのは多分これだけなので、このあと繰り返し見るかも。

弁護士役のヴィジャイ・ヴァルマさん、だんだんいい役がつくようになりましたね。この先が楽しみです。

サスペンスとしても、同じくNetflixオリジナルの『容疑者X』より私は見やすかった。この辺は好みの問題だと思います。

同じ監督の映画としては『ファニー〜』の方が好きですが、『カクテル』よりは良かった。(この辺も人によって違ってくると思います。)

そもそも制度的には存在しないはずの差別には深入りせず、本来平等であるはずなのにそう振る舞えないのはなぜ?を会員以外入れないクラブを舞台に描いているところもポイントたかし、でした。
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