片腕ファルコン

ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバーの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

3.2
アタリというビデオゲーム会社の都市伝説にまつわるドキュメンタリー。

奇しくも同時期に『ビデオゲーム THE MOVIE』という映画が上映されたが今作の方が断然面白い!※今作は1回のイベント上映のみ。

内容は
・アタリの栄光と崩壊の歴史
・とある都市伝説の検証
の2本柱の同時進行で構成されていてドキュメンタリーとして完成度はやたら高い。

そもそも自分はゲーマーではないのでアタリという会社自体を知りませんでした。日本でも流行っていたのでしょうかね?任天堂のファミコンこそが初のテレビゲームという認識でいたぐらいですよ。
それ以前のお話ですからライバルもいなかったのでしょう、作るゲームは画期的に映りユーザーを魅了し大ヒット!!
怖いもの知らずのアタリにとんでもない事件が起こったらしい。
映画「E.T.」のゲームを5週間で作れという無茶ブリで作成。映像を見ただけでも伝わったがとんでもない"クソゲー"だったらしく、結果コレが会社倒産に追い込むまでの大赤字を作ったらしい。。
※関係ないにしてもスピルバーグも複雑な思いだったろう。。

そして、この大量の「E.T.」の在庫(返品もすごかったらしい)を抱えた会社はニューメキシコ州の砂漠に埋めたという都市伝説が当時流れる。。

長い月日が経ち、この都市伝説を立証するため大型りなプロジェクトで発掘作業が始まる!!
まさに男のロマン!!マニア心を掴まされる構成!!ゲーマーじゃない自分もこの発掘作業には興味津々!!

『最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション』にも通ずる部分があるけど どこかバカバカしいのに妙な感動も覚えるドキュメンタリー。

にしてもファミコンにもクソゲーっていっぱい存在してたはず。誰も知らないと思いますが[ボコスカウォーズ]っていうゲームがあってクソゲーなのに何故か大好きで何回もトライしたくなる運まかせのゲームがあって今もカセット所有しております。

この「E.T.」もそんな愛くるしいゲームであってほしい。