ふじこ

レディ・プレイヤー1のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます

合う合わないが大きいのかわたしには、一から十までつまらなかった。
開始10分までがピークで、そこからずっと(つまんない…長い…)としか思わなかった。おっ?となる見所がない。
未来的な雰囲気を遺しながらも、ただ積まれたコンテナに生きて、所謂"負け犬の逃げ場"として存在しているオアシス(VR世界)。開始時にはそんな印象しか受けなかったし、最後までそれが覆される事はなかったけれど、オアシスを守るぞ!の一辺倒で現実のスラムめいた町並みやそこに生きる人達についてのフォローは何もなかった。
最終盤で、オアシスは週休2日にします、現実を生きろや、メシ美味いぞ って言うだけ。主人公とその仲間たちが金持ちになって終わるだけ。
そりゃ現実で金持ってたらオアシスの事やそこにしか逃げ場のない下層民の事はどうでも良いよな、と。

主人公も全く魅力のない人物で困った。応援したくない。この映画で一番可哀想なのは主人公の所為で死んだオバさんだろ。
なんか急に好きになったアバターの女の子の中身には顔にアザがあって気にしている様子なんだけど、そんなの俺は気にしないぜ!と。
ぱっと見でオタクな里芋系がどこ目線だよ…と思っていたら、女の子の方もそんなんでコロッといっちゃうベリーイージー女子。オタクの妄想感がつよすぎる。
二人のアバターの造形も皮膚感や頬のブツブツがちょっと気持ち悪くて、ほぼ大半がこの絵面で辛かった。

日常から結構ゲームをプレイするけれど、そのキャラが映画に出てるからと言って そっか~、としか思わないし、そもそもコレらは映画内の一般人が着ているアバターに過ぎないからなんの感慨もない。
シュガーラッシュの方がよほど上手かったと思う。あれはキャラクターがそのまま存在している感じがあったし。

オアシスを手にしようとするIOIの何が悪いのかイマイチ伝わってこないのもなぁ…、強制労働は確かに問題だけれど自分の裁量に合わない額の課金をしたのはその本人な訳であって。更に言えば強制労働はOKなのに、最終盤取って付けたように登場する警察は普段何してるんだ…?

ガバガバにも程がある警備もどうかと思うし、開発者のハリデーも無責任が過ぎるし、第一の試練からして簡単過ぎて ほんとにコレが数年解明されなかったのか?って。マリオカートでも数時間かからず分かるレベルでしょこれ。会社を挙げて研究してる部門あるくせにこれはどうよ。
主人公の仲間も、アルテミスとエイチ以外の二人は取って付けたようなキャラで全然立ってない。中身も片方が子供なくらいで、意外性もない。

何もかもがご都合主義の上に成り立っていて、ペラペラ。
ただ 権利関係大変だったろうな~、ってだけのどうしようもない映画だった。ざっと見た他のレビューでも 映像が綺麗、○○のキャラが出てる!以外に特筆する部分がなさそうなのは中身の無さ故だと思う。
ふじこ

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