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レディ・プレイヤー1のmaruchanのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.6
ギリギリセーフで映画館で鑑賞!
IMAXとやらで観てみたかったけど、劇場で観られてよかったです。

スピルバーグ監督の頭の中はどうなってるのだろう。
冒険心、リアル感、ドラマ力、メッセージ性と、上映時間内に隙なく色々なものが詰まりに詰まっていて、おったまげました。


27年後のアメリカが舞台。

「オアシス」と呼ばれるバーチャルのゲーム世界に、世の大半の人がどハマりしている未来。

そのオアシスを世に作り出したカリスマのハリデーは、ゲームのユーザーたちにメッセージを遺し急死してしまう。

現実世界で早くに両親を亡くし、叔母と叔母のヒモと貧しい環境の中で暮らす青年ウェッド。
リアルな世界には生きがいを見出せていない彼を中心に物語は進んでいきます。

ウェッドももちろんオアシスの世界に夢中。
ただ彼がまわりのみんなと少し違うのは、オアシスの創始者で天才的な遊び心を持ったハリデーを心からリスペクトしているところ。

オアシスでは自分のアバターとなるキャラクターは、容姿も年齢も性別も、自分自身で選択できる。
本名は名乗らずに、ゲームをクリアするために、なりたい自分をアバターに重ねてそれぞれがそれぞれのやり方で戦う。

ハリデーが遺したメッセージを汲み取り誤り、
バーチャルな世界だけでなく現実世界でも望まぬ争いや悲しみが生まれるが、
反対に本物の絆や希望も生まれる。

欲の怖さ、本物の目的を持った人の強さを遊び心たっぷりに観させてもらいました。

観終わった後、
どんな状況でも自分の心次第で得られるものが大きく変わってくることをしみじみと考えさせられます。

観れば観るほど発見がある内容量のすごい作品だと思います。
まったく飽きのこない140分間で、また時間を開けてDVDで観たい。


みなさんが書いてるサブカル要素もとても楽しませてもらいました!スピルバーグ監督だから実現できる内容。ただ、もっと自分がサブカルに詳しかったらもっともっと楽しいのだと思います。

スピルバーグ監督の日本への好感が伝わってきたのも嬉しい気持ちにさせてもらいました。
あの日本人の役者の方をスピルバーグさんが選ばれたのもこれまたすごいなぁ、あの日本人感がとってもよかった。

完璧。
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