このレビューはネタバレを含みます
試写会にて。
邦題があまりにお粗末なので全然期待してなかったけど、私も大切な人を亡くして人との繋がりを痛感した経験があるので、「幸せのおまけ」という一見軽そうな言葉がスーッと入ってきた。
「愛」「時間」「死」を擬人化して主人公に語りかける発想は面白かったし、「死」の人の演技が説得力があって素晴らしかった。
子どもがいる人や、大切な人を亡くしてまだ救いを求めてる段階の人には本当に辛いストーリーなので、覚悟を持って観るか、今は観ないことをオススメします。
逆に、子どもがいなかったり、大切な人を亡くしたことのない人にはあまり響かないかも。
子を亡くして自分を見失った主人公と、その為に危機に陥りそうになっている会社のために、友人たちがちょっと荒療治でアタックするストーリーだから、主人公が自分を取り戻して温かい(ありきたりな)ハッピーエンドかと思いきや、ラストに「うわ!まじか!そうきたか!涙」ってなります。
登場人物のどの立場でも辛い。でも、ラストにみんな少しずつ救われる展開は良かった。大きく救われるんじゃなくて、少しずつ、というのが良かった。
もう一回観たところで絶対また終始泣きっぱなしだけど、ラストをわかった上でもう一回観たい。
エンディング曲もこの作品にピッタリで、「愛が苦痛と言うのなら今夜は苦しもう」という歌詞が印象的だった。
邦題に始まり、予告の作り方とか、日本でのアプローチの仕方を完全に間違ってて、心底もったいない。タイトルだけで敬遠する人多そうで残念。何故こうも違う方向に出来るのか。宣伝マンのセンスなさすぎないか。