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素晴らしきかな、人生のautumnのレビュー・感想・評価

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)
4.0
愛、時間、死。
人は何のために生きるのか。
6歳の娘を病気で失い、その喪失感で仕事も生活もままならない主人公の試練の乗り越え方。愛、時間、死。この3つと出会い、再生していく。

この映画の主人公の様に大切な人を失ったら私はどうなってしまうのか。
自分の中で時間が止まってしまっても世界の時間は周り続けていて、死は誰にでも訪れる。そして愛に裏切られた気持ちになる。
きっと乗り越え方なんてない。その悲しみは永遠に残るし忘れることなんてきっとできない。でもそれとどう向き合うかが大切なのかなと。
〝Collateral Beauty(幸せのオマケ)“。
不幸な出来事に付随して思いがけず生まれる幸せ。
幸せはきっと幸せな時には気づけないもので、不幸を目の当たりにして初めてその時の幸せを思い知る。毎日何気ない日常を幸せだと感じ噛み締めることは難しい。
毎日家族と顔を合わせられること。思いを言葉にして伝えられること。子供の笑顔が見られること。毎日何気なく生活して流れている一瞬一瞬か幸せなのだと改めて感じさせられた。

私は小児科の看護師を目指しているけど子供の死を目の前にした家族とどう向き合うべきなのかを考えさせられた。
なんて言葉をかけるべきか、慰めなんて必要ないんじゃないか、それこそ時間が必要なのか。
答えはわからないけどこの映画を見たことがヒントになれればいいなと思った。
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