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ザ・ギフトのLaSalsaのレビュー・感想・評価

ザ・ギフト(2015年製作の映画)
3.1
違和感の映画というべきか。

新居の物件選びの時からロビンの顔は優れない。物悲しげな顔をしている。その理由は後に明かされるのだが、そもそもこの夫婦、お互いの腹を探り合うような素振り・発言が目立つ。

そこに現れたゴード。ゴードもサイモンの関係も違和感たっぷりなセリフ、素振り。これも後に明らかになるものの、理由にたどり着くまでに引っ張りに引っ張るのだ。

自分しかいないはずの家の中に誰か(誰かって、そりゃゴードのことなんだろうけど)いるのかを感じさせる表現も何度もあるが、それも違和感だけで終わったり。

なんとなく最初からオラついてる感のあるサイモンの人間性が明らかにされていき、違和感が最高潮に達して弾けた(事実が明らかになる)ところで、クライマックスを迎えるのだが、この映画はそこで終わってしまう。

夫の過去や人間性が明るみにでてさらに、こういった事件が起こった、さぁ、ロビンはこの先何を選択するのか。観客の想像に任せてしまうにはあまりにもったいない。最後サイモンとロビンの選択と結末までを描き切って欲しかった。そういう意味ですごく中途半端感の否めない映画だなぁと感じた。
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