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マグニフィセント・セブンのyksijokiのレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
3.4
So far , So good.
純粋にクリスプラットがこのセリフを多用するのが印象に残った。観終わったあとちょっと調べたらこれは「荒野の七人」の名ゼリフだそうです。お恥ずかしながら荒野の七人をまだ観ていないのでその辺りがきちんと分かっておらず。。

西部劇ベースの映画を現代ハリウッドでやろうとするとどうしてもチープさが出てしまったり、逆に派手派手しい爆発シーンが入ってしまったりするものだと思うのだけれど終盤の「ある武器」以外はそういうのはあまり感じず、街とか馬とか綺麗に撮っていたのがよかったと思う。

仲間を集めるところがあまりにサクサク行き過ぎちゃって「ユーは何しに戦場へ?」が不明なままの人が多めなのが若干残念。金目当ての奴がいたり、人殺しマニアがいたりするともっと色が出てよかったと思う。。ラストまでデンゼルワシントンが依頼を受けた本当の理由が明かされないというのはいいんだけど、そこもフラッシュバックとかで見せて欲しかった。個人的な憎悪をもっと打ち出すべきだったと。正義は建前で、結局復讐ものなのだから。

クリプラは相変わらず終始カッコいいし、カウボーイルックが非常に似合うなと思った。デンゼルワシントンも黒を基調とした衣装が非常に似合っていたし、一人での戦いぶりはすごく映えていた。「デーンッ」という感じのソロカットがどれもすごくこだわっていそうで、インスタ映えしそうだった。イ・ビョンホンも。

無法者7人が集まると多少の喧嘩があるべきで、そこが少しみんな大人すぎた気がする。もう少し揉め事があったり、殴り合ったりしてもよかったと思う。少数VS多人数の戦いでの作戦感や特訓、トラップを仕掛けるとかそういうシーンでの一体感の創出はすごく好きな感じが出ていた。

グッドナイト・ロビショーという伝説の狙撃手が非常にいいキャラクターだったし、人物名としての語呂の良さが気に入った。あとはイ・ビョンホンがナイフの使い手だったり、インディアンがいたりメキシカンと白人が仲良くなったりとその辺のキャストのグローバル感は現代映画っぽくていいんじゃないかなと思った。

報われない闘いであると分かっていながらも無謀な戦いを挑む彼らには感情移入をしてしまうし、結末が出た後も決して全てが報われたわけではない感じが出ていてそこはすごく心を揺さぶられた。

最後に一つ赦しを乞いたい。
正直、終始エマの胸元ばっかり見てました。
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