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ベイビー・ドライバーのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

・音楽好きな主人公

音楽に合わせてダンスしたり、人の言葉をサンプリングして楽曲制作したり、とにかく音楽好きな主人公がとてもキュート。
音楽によって励まされたり、慰められた経験がある人ならば、きっと感情移入してしまうはず。

・ミュージカル×カーアクション

終始流れ続ける音楽と、劇中のアクションがシンクロするのが面白いし、その一体感が見ていて気持ち良い。
所謂ミュージカル的な用意されたダンスではなく、あくまで自然な形で音や動きが重なるので、ミュージカルが苦手な人でも楽しめると思う。

・誠実な成長物語

目と耳を塞ぐ主人公の設定から、彼の仕事や物語に至るまで、ほとんどのシーンが“逃避”を描く事に費やしている。
だからこそ、終盤に彼が逃避を止め、今まで苦しめられてきた過去や人間関係と決着をつける事を決意する瞬間がグッと来た。
「最後の戦いはタイマンのド突き合い」というお約束を“車”でやってみせるのも最高!
ラストに自分のした事の責任を取る事で、主人公が真に現実と向き合い、子供から大人への成長を描いているのも良かったです。

オタク向けの映画ばかり撮っていた、エドガー・ライト監督にしては、実に真っ当な映画というか、彼自身の成長も感じさせる一作。
彼が大衆向けの監督になった事は喜ばしい反面、少し寂しい気もしますがw
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