はる

バービーのはるのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
4.0
可愛いだけでは終わらない!

大好きなグレタ・ガーウィグの新作。そしてマーゴット・ロビーにライアン・ゴズリング、シム・リウに『セックス・エデュケーション』の面々とキャストも大好きなメンツなので公開前から楽しみでした。ピンク満載なキュートでハッピーな世界は勿論、グレタとノア・バームバックによる脚本というかセリフの面白さには相変わらず驚かされました。

女性が社会で生きていくことをとにかく分かりやすいメッセージとして伝えるというのはグレタ作品において首尾一貫していますよね。私は男性なので特に後半のマンスプレイニングの件なんかは笑いましたけど、観ていて改めて気をつけないといけないと身を引き締められる想いにもなりました。

キャストだけでなく音楽を担当しているメンツもLizzoにデュア・リパ、ビリーなどこれまた大好きなアーティストばかりで音楽がかかるシーンでは劇場で迷惑にならないようにほんのちょっとだけリズムに乗りながら楽しませて貰いました。

今回みんな良かったですけど、ライアン・ゴズリングは惚れ直すくらい良かったと思いますしシム・リウはやっぱり最高でした。それにグレタ監督はどう考えても『セックス・エデュケーション』のファンなのは間違いないので次はもっとメインどころでキャスト陣を使って欲しいですね。

ラストシーンではバービーが人間の女性として生きていく第一歩を描く方法としてこれ以上の最適解は無いのではと思えるほど秀逸で感動しました。ハッピーで笑えて、でも決めるところはびしっと決めるいい作品だと思います。バーベンハイマーのミームの騒動で観るのを躊躇う人もいるかもしれませんが、作品は素晴らしいとだけは強く言っておきたいです!
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