このレビューはネタバレを含みます
ナレーション、台詞といい「ストーリー・オブ・マイライフ」に続いてグレタ・ガーウィグ監督の強いメッセージが込められたバービーだった。賛否ありそう。
バービーは女性の憧れや夢ではなくむしろルッキズム、理想の押し付けのような存在であり、バービーランドも風刺がきいていた。
バービーを通して見る人間界の景色、様々な日常と感情を持つ人たち、隣に座るおばあちゃんを目にして美しい…と涙するあのシーン、生の尊さを感じるようで好きだった。
ケン(ライアン・ゴズリング)の焦点の当て方も素敵だなと思ったけれど、全てのケンに対してあそこまで男性軽視の描写は流石に困惑してしまったかな…でも逆にケンダム化していく中で同じように女性軽視とされる扱いを受けてるバービーたちのあの姿に珍しさを感じない、見慣れているということが洗脳というのか問題なのかもなとも…。
序盤のマーゴットロビー、ビジュアルだけではなく所作がもうバービー人形そのものですごかった。バービーランドの演出も楽しかった。
ライアン・ゴズリングはもちろんのこと、黒トップス&パンツのケン軍団のダンスシーン最高だったな。どうか、ケンにも幸あれ。
「セックス・エデュケーション」の顔ぶれ嬉しい。
メタ要素も面白かった。