かりんとう

バービーのかりんとうのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.8
MATTEL社渾身の自虐ネタ満載!
子供に観せたらあかんやつだった?!

前々から6歳の娘が観たがっていたのでストリーミングに来てくれたタイミングで速攻視聴。
しかし何の予備知識もなしに観たのでいい意味で裏切られた!

キラキラした理想郷であるBarbie Landとギスギスした生きづらさを抱える人間社会。
相反する2つの世界を垣間見ることで、主人公と視聴者たちは「幸福・豊かさ・個性・自己肯定感」といったことを考えさせられる。

シリアスとギャグ
SFと現実味
のバランスが大変良くできた作品で、一歩間違えば壮絶にスベり散らかす題材をうまくまとめた秀作である。

またビジュアル面においてはさすがはMATTEL社、等身大のBarbieグッズの再現は見事で、子どものテンションは上がり、大人は目の保養になる。
それでいて容赦なく「このクソアマ!」「このチン○野郎!」と放送禁止用語が飛び交うところもツボ。

何も知らない子どもたちには大変な誤解をされかねないMATTELボードメンバーの描写は、一周回って「世の中きれいごとじゃねぇんだよ!」という強いメッセージ性を感じる。

「バービーきゃわぃぃ!!」
とか言いながらソニプラでピンクのグッズを買い漁っている女子たちは、本作を観てどう思ったのかが実に興味深い。