来夢

アイリッシュマンの来夢のレビュー・感想・評価

アイリッシュマン(2019年製作の映画)
3.8
年齢の変化の表現がすごいな。
話的にゴッドファーザーの1~3をぎゅっと濃縮したような感じではあるし(そう考えると3時間半は短いね)、とくに目新しくはないけれど、大物役者たちの会話や表情だけでも楽しいね。とくにフランクがデトロイト云々の話を聞かされるときにちょいちょいカメラ目線になるのがかなり印象的。映画でカメラ目線は基本無いしね。
ただ前半は情報が散漫していて、この映画の視聴方法(楽しみ方)を理解するまで少しかかってしまったな。モブ含めると登場人物やたら多いのでモブか主要キャラか見極めるのにも慣れが必要だね。
そんな登場人物たちは実在の人物ってことで、俺はジミー・フォッファすら知らなかったのでぴんとこなかったけれど、当時を知ってる人からしたらフォッファの失踪をこんな風に考察して映画化したとかってのもかなり面白いんだろうなー。知らないから逆に興味も湧いたけれどね。
フランクによる素早い殺しのシーンはカッコいいと思ってしまうスタイリッシュさ。忍者やアサシン好きな俺の好みね。
凄い傑作ってほどの感じはなかったけれど、さすがスコセッシ。安定感のある映画でした。映画館で観ると長く感じるかなって尺だけれど、配信でだらだら観るぶんには程よいかもね。
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