来夢

シティ・オブ・ゴッドの来夢のレビュー・感想・評価

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)
4.6
大好きな映画のひとつです。
まずシティオブゴッドってタイトルがかっこいいよね。フェルナンド・メイレレスの他の作品のレビューにも書いた気がするけれど、社会派ドラマにエンタメ性を持たせるのがとにかく上手い。実話ベースのドラマってエンタメに寄せると過剰演出で途端に嘘臭くなってしまうものが多いけれど、この映画はそれがない。ある意味ずっとエンタメで、実話であることを感じさせない。でも所々に、これが現実の世界にあるリアルだとふと感じる瞬間がある。テンポの良さと明るさの中にあるからこそ、リアルな世界の闇がより一層深く沈んで感じられる。その街に暮らす素人の子供達を起用したというのがまたなんともドキュメンタリーな雰囲気を醸し出していていい。純粋無垢故の子供の怖さに、子育てを始めて気づきだした今日この頃。国や環境でどうとでも変わってしまうのね。
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