来夢

バッド・ルーテナントの来夢のレビュー・感想・評価

バッド・ルーテナント(2009年製作の映画)
4.0
リメイクだけれどリメイクではないらしい。オリジナル版監督のフェラーラが、リメイク監督とニコラスケイジに対して悪徳刑事ばりの酷い暴言を吐いたとか。監督はリメイクじゃないって言ってるし、どういうこっちゃ。ただ言えるのは、オリジナルは最高。こちらもとても良い。そして、内容は全然違う。原案ってくらいなのかな。なので両方観て問題無し。
この映画のニコラスケイジ、かなり悪い事してるのに、主人公としてちゃんと応援したくなるようなキャラでとんでもなく良いよね。当時膨大な借金を抱えていたニコラスにぴったりな役だったのかもしれないけれど、こんな凄い役者だったんだなと再認識した次第。悪さ半分、情けなさ半分。カッコよさを感じる。ある意味「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスに近いようなモンスター感。背徳感の影にちょいっと見える繊細さに惹かれるのかな。展開的にも動きが多く、胸糞なことしてる割に胸糞悪くならないので、重厚ながらも観やすく楽しい映画です。
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