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マイケル・ムーアの世界侵略のススメのmasaのレビュー・感想・評価

4.0
今まで観たムーア作品の中では『ボウリング・フォー・コロンバイン』に次ぐ位好きな作品。
これは分かりやすい。

今回彼はアメリカの政策に自ら進んで参加し、世界中の“いいアイデア”を余すところなく自国に持ち帰るというミッションを遂行する。
世界侵略とは物騒な言い方だが、世界各国の素晴らしいところを真似て、それをアメリカに持ち帰ろうよ!という企画である。

世界各国のいい政策とは、観ていて驚くべきことだらけだった。

まずは
【イタリア】
なんとイタリアには8週間もの有給休暇があり、消化できなかった休暇は翌年に持ち越せる。そして昼休みは2時間。

【フランス】
なんとフランスの小学校の給食は、美味しそうなフレンチのフルコース。コカコーラなんてだれも飲んでいない。

【フィンランド】
なんとフィンランドの学校には宿題がない。なのに学力は世界一。

【スロベニア】
なんと大学の授業料が無料。英語の講義も多いので、アメリカで授業料を払えなくなった若者たちがこの国に来て学んでいる。

【ドイツ】
ドイツは週の労働時間がわずか36時間。なんと退社後に上司が部下にメールや電話をすることは法律で禁じられている。

【ポルトガル】
なんと薬物が合法。しかしそんなに薬物がらみの事件は起きてない。

【ノルウェー】
死刑制度がない。なんと、刑務所が超豪華。でも再犯率が最も少ない。

などなど、
誇張してる部分や事実と微妙に違うところもあると思うが、目からウロコだった。
いつもは中盤、うとうとしがちだったが、今回はずっと目が冴えていた(笑)
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