ひろゆき

裁きのひろゆきのレビュー・感想・評価

裁き(2014年製作の映画)
1.8
銀幕短評 (#235)

「裁き」
2015年、インド。 1時間 55分。

総合評価 36点。

原題は、“裁判所”。 インドの法廷映画。冤罪?で逮捕、拘留された男を 弁護士が救おうとする。しかし、裁判外のシーンも多く、世相をよく表している。

インドの法廷では、基本的に英語で会話をする。植民地時代の名残りか、現地語方言が多いせいか。原告(検察)と被告弁護人が不規則発言で相手を攻撃しあっても、判事は注意はせずに、それぞれに耳を傾ける。さすがはインドである。簡易裁判所から地方裁判所に 裁判は持ち上がる。これらのやり取りは、なかなかおもしろい。

この映画は、ものがたりの起承転結という定石を採らない。ボールを、手の届かないところに放り投げたままである。観者であるわたしは、そのボールが転々と転がり行くのを 黙って見やるだけである。どこまで転がるのだろうと思いながら。

インドには一度行ったことがある、これは「ダンガル 」(#226、91点)で書きました。司法のむずかしさの一端、とくに死刑制度については、「教誨師」(#159、67点)で感じました。アメリカで陪審員に選出されかけたことは、「ペンタゴン・ペーパーズ」(#113、88点)で触れました。あと、これはまだ書いていないことですが、アメリカに住んでいたときに、ある事件で裁判所から被告人として召喚されたことがあります。書くべきときが来たら、このはなしを書きます。
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