ひろゆき

カラオケ行こ!のひろゆきのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.0
銀幕短評(番外編)

番外、つまり ”残念映画” には 通し番号をつけません。
残念映画 というのは わたしだけの用語なのですが、①まあまあ おもしろく観終えたのは終えたけれど、なにか感想文を書こうとしても うまくことばが出てこない映画。②とてつもなく つまらなくて、感想文などむだな追加エネルギーを投下するに足りない映画。③その他もし該当があれば(たとえば居眠り不可避や、途中でギブアップした映画など)。の3種から成っています。これらは番外として、キリのいいところで 数本ひとくくりにまとめて タイムラインにアップします。なぜか?

わたしは、一本の映画の鑑賞と それなりの長さの感想文(できれば長め)のセットをもって、じぶんの「レビュー」の完成形だと考えています。800本にしろ1,000本にせよ、そのようなかたちで鑑賞の多少を数えて 納得したいという、つまらないこだわりをもっているのです。もうひとつ重要な効用は、ポータルで「マイページ」を見たとき、つまらん映画が隠れるでしょう、まとめたら。だれかにおもしろい映画を勧めるときに、残念映画は 目視スキャン検索の無用のノイズになるので、それらを視野から隠したいのです。

残念映画は、わたしの感覚のなかでは 無縁墓地に合同埋葬する映画、あるいは夜中にそのまま 川にひっそりと流し とむらう映画、そういうイメージです。もう会わない、さよならをする映画に採点をするのも意味がないことですが、最後の供養としてそれを励行しています。今回は 少なめで6本です。では、


「世界の終わりから」
2023年、日本。2時間15分。
総合評価 推定60点。
アイデアはいいのに、ストーリーが展開しないストーリーのSFだと気づいたので、半分でやめました。話しのサイクルが マンネリ化するんですね、残念ながら。
伊東蒼さん、すてきな女優さんですね。あの困った表情がうまい。ほうって置けない気分になる。代表作の「さがす」も観ないと いけないな。


「アナログ」
2023年、日本。2時間。
総合評価 50点。
ニノ・波瑠もの。つい引っ張られて仕舞いまで観ました。いろいろなことがしっくりこない映画ですね。冗長ですよ。


「大事なことほど小声でささやく」
2022年、日本。1時間38分。
総合評価 推定40点。
いい表題で いい着眼点です。主人公の「オネエ感」が、わたしのイメージする理想のそれと すこしちがったな。ちょっとやりすぎで 鼻につきますよ。つまらないサイドストーリーだと思っていたものが、そうではないと気づいた時点で、やめました。


「回復タイム」
2023年、日本。14分。
総合評価 70点。
ギャグもの。これはいい。男優の芝居はちょっと濃すぎるのですが、向里祐香さんの自然で すてきな演技に魅了されました。彼女、「愛なのに」にほんとに出てたっけな。もういちど観ようかな。


「くじらの湯」
2019年、日本。7分。
総合評価 75点。
すぐれた和風アニメーションですね。豊かなイマジネーションと表現に うっとりする。これと比べると、妙な長編映画など 観るに値しませんね。たとえばエブエブとか。


「カラオケ行こ!」
2024年、日本。1時間47分。
総合評価 65点。
表題勝ちですよ。綾野剛さんメインで なかなかいい。中学校合唱部のあの男の子の演技がうまいですね。かれは あのヤクザに いいます。「好きなうたと (カラオケが)得意なうたは ちゃいます」と、毅然として。これは耳が イタイですね。全編で小ギャグをちょいちょい はさむのが魅力の映画ですが、副部長が部長のうでを(冗談で)取ったときの あの2年生のマジメ男子の子どもじみた負け惜しみ発言、あれがいちばんよかったなあ。

わたしには、いま つぎのミッション(課題曲)がありまして、それはNakamuraEmiさんの新曲「晴るく」です。不協和音っぽい伴奏が いい。映画と同じで、すてきな歌も つぎへ次へと際限なく生まれますね。クリエイターは偉いなあ。

総合評価 80点。
ひろゆき

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