イスラエルの映画。
死というものがまだ遠くにあり、幻のような、夢のような現実味を帯びない事象であるうちは、深刻さがない。
ひとたびその死が身近になる時、人はどう選択するのか。
ヨヘスケル(ゼーブ・リバシュ)は妻レバーナ(レバーナ・フィンケルシュタイン)と老人ホームで暮らしながら、ささやかな趣味の発明を楽しんでいた。ある日、延命治療に苦しむ親友マックスの妻ヤナ(アリサ・ローゼン)の頼みで、自らボタンを押すことで安楽死ができる装置を発明する。
リアルに、死んだらどうなるんだろう、みんな天国に行くというが、天国ってどんなところ?本当にあるの?死んだらそこで時間が停止するだけじゃないの?と思いながら観た。
原題は「お別れ会」、邦題の明るい雰囲氣はあんまり合ってない。ハッピーエンドって何?
末期ガン、介護、夫婦、家族、延命治療、安楽死に認知症。テーマは重い。何が正解かはわからない。生き方も逝き方も人それぞれ。ただ望まない最期はやはりイヤだ。