ザリくん

天空の城ラピュタのザリくんのレビュー・感想・評価

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)
4.3
滅びの言葉である例の3文字をSNSやこういう投稿場所に亡びの言葉を書き込むのが、我々若者の恒例伝統行事と化した公開後30余年の現代。
大きなカミナリ雲の塊が空に浮かんでいるのを「ラピュタが隠れてそう」と比喩を飛ばすのは老若男女で見かけるほど日本人にとっての教養・古典となった冒険譚。

ジブリ初期(というかスタジオ結成から1作目)の明快なストーリー、未来少年コナン(やカリ城)を想起させる快活なキャラクター達、無限のアニメ的快楽を撒き散らすスペクタクル表現、超科学の神秘的世界観。

ゴリアテのプロペラ音がツクツクボウシだったり龍の巣の中でレッドキングの鳴き声が聞こえたりSEが昔ならではだから色々工夫してあって面白い。ドーラの小型飛行船はDUNEの飛行ガジェットの上位互換に見える。毎回見る度に発見があるの楽しい。宮崎駿作品は掘れば掘るほど出てくるな〜(浅い感想)


ムスカとかいうムスカ語録しか話さない男。
この敵役も改めて見ると未来少年コナンのレプカと同じく(レプカの祖先という設定は置いといて)純粋悪として非常に魅力的。最近流行りの複雑なる事情がある悪役も好きだが、こちらも定期的に摂取したい。

何でこんなに覚えてるんだと思ったら小学校の時おもしろFlashやニコニコで流行ったムスカmadのせいだった…

全員CVの音圧が良い。セリフを発する覇気が非常に強い。音割れが心地よい。ドーラの部下の男は「ママァ……」しか言えない。

バルス、合掌🙏
ザリくん

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