にょこ

天空の城ラピュタのにょこのネタバレレビュー・内容・結末

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます



子供の頃、あの青い宝石が欲しくて欲しくて。憧れてましたねぇ。
今見るととても恐ろしい石とわかりますが。

自分にとって高ポイントの映画って
・映画館で観ている
・何回も観たくなる
・観た後にその映画のことを何日も考える
とか色々あります。
音楽がいい、とかもね。

魅入るシーンが多いんですね、宮崎監督作品って。(何回も観たくなる、の部類に入ります)

『すり抜けながら掻っ攫え』
このシーンに並ぶカッコイイシーンを知りたい。アニメでもなんでもいい。アニメに疎いのでむしろ知りたい。(姉妹で育った為かディズニーやジブリは見てるんですけどね…)

この手前のシーンでも、パズーがフラップターに『上がれぇぇ!』と叫びながら力を込めている時に、ドーラが目を覚まし、パズーの頭に手を置いて笑ってるじゃないですか。
惚れるわ。状況把握の速さとその胆力。
竜の巣に突っ込んで行く時も男前だったな…

登場した時の汽車の鬼ごっこも面白いんですね。
トロッコの上に仁王立ちしてスカート放り投げるんです。(そのスカートが後ろの息子に当たるのも笑えるし)
そして逃げ足も誰よりも早い。

みんなが食べてるご馳走様をぶん投げて暗号解読したりとかも、シリアスさとコメディのバランスの良さもこの作品の魅力です。
この作品のコメディ部分、温かさ、いわば良心みたいな部分を海賊が担っているというロマンです。

ラスト、シータと再会できてすぐに『髪を切られる方がよっぽど辛い』と言って気づいてくれて抱きしめてくれるドーラ…
この人に勝てる人、いる?!

作品というよりドーラについてですね。。

もちろん、背景の美しさ、音楽、パズーとシータについても語りたいことは沢山あります。
ラピュタの美しさはもちろんワクワクしますが今見ると本当に恐ろしい。

パズーってすぐにシータ見つけてくれるのね、王道主人公!
思いやりがあって真面目で。ついでに石頭.
けれどラピュタについての信念は曲げない頑固さがあります。
(書いてて思い出すのが炭治郎) 
大人になってから見ると、あのトランペットのシーンだけで泣けます。
朝の美しさ、鳩たち、パズーのトランペット。この先を知っているからなのか、胸を締め付けるものがある。

シータにも言えることですが素直さって武器ですよね、ほんと。彼女の強さもまた素敵です。泣いてばかりじゃありません。
ドーラ一家のような所に少しでも身を寄せれたのは彼らの財産になります。

ラピュタを創り上げてきた人達は、子供が解決してくれるとは思わなかっただろうか。

シータが『地に足を離れては生きられない』と言う考えを持つことができたのは、育ててくれた(過去回想にいた女性は祖母?母?)人たちの教えが受け継がれてきたからこそですよね、ちゃんと後世に伝わりましたよ。と教えてあげたい。
この作品も、母も私も、そして子供たちも大好きな作品です。

トエルとパロの分裂したあたりのスピンオフみたい。
にょこ

にょこ