ルイまる子

20センチュリー・ウーマンのルイまる子のレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
3.8
『C’mon C’mon 』を視聴後、マイク・ミルズ監督の他作品を見たいと思ってたらprime videoで無料配信だったので視聴。やはり同じ作風でした。自分史、母は偉大でした、超リベラルで知的でおもろい女だった、そしてその周辺のリベラルなお姉さんたちに鍛えられフェミニストな少年に育ちましたよ、ちゃんちゃん。というお話。全編見終わっても、多分最初の5分の語りに結論が出てると思った。「母の時代は混沌としていた、しかし彼女は「リアル」だった。」それが言いたい事。以上!

理系でパイロットになりたかった自由奔放な母。ビルケンシュトックのサンダルを履く、小学生の息子が悪さしてもその知恵に驚き喜び!どうやって私のサインを偽造したの?と褒めはしないけど、感動する(わかる〜これって法的にはアウトでも息子のサバイバル能力を確信する瞬間だよね。この子はこの先ちゃんと自分の力で道を切り拓けると)。世の規範は無視、彼女自身の価値観がはっきりとしているお陰で息子はのびのび居られるが、やはり、ジェネレーションギャップはあるし、女だから男の子の事よくわからず思春期にはぶつかってしまう。彼女はスケートボードとパンクで育った世代とは違うし、女性が人前で生理について語るなどは受け入れ難い(同意)。

なんだかんだつらつらと長い。ただ彼女は「リアル」だった。その一言に尽きるだろう。母も色々闘った。とは言え、恵まれた時代、恵まれたアメリカのカリフォルニアでの思春期。
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