ルイまる子

桜色の風が咲くのルイまる子のレビュー・感想・評価

桜色の風が咲く(2022年製作の映画)
4.1
素晴らしかった。自分も障がいある息子を育てたし、今もずっと彼を支え続ける気持ちは変わらない。それは永遠に続く。母親役の小雪も最初はネガティブだったが、次第に強くなっていく。辛い事は無限大、だけど幸せも無限大。教師の夫は、泣き言言った時に、「なら一人で自殺すれば?」も良かった。大阪弁の気の利いた漫才みたいな親子の会話も好きだ。なんでも笑いにしてしまう事が生きる秘訣だ。

三男は盲目になり、絶望したが乗り越えた。しかしその後耳も聞こえなくなる。男版ヘレンケラーになっちゃったよ、と彼は言う。

絶望しても、心が開いていればいくらでも生きて行く道はある。

イスラム教の飛行機の中で鑑賞。韓国も中国も沢山映画はあったのに、日本映画はこれ一本。本作だけが、真面目なイスラム社会に受け入れてもらえた日本映画だ。イスラム教の方々に同意。これ以上、心が強くなる作品はなし。
ルイまる子

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