さうすぽー

レディ・バードのさうすぽーのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.4
自己満足点 86点

今年のアカデミー賞ノミネート作品。

カリフォルニア州のサクラメントに住む女子クリスティン(自称レディ・バード)とその周囲との関係性を描いた物語。

アメリカの批評サイトのRotten tomatosで100%を維持していた希有な作品でもあり、現在でも343件中で否定的レビューは1件のみという化け物級に高い評価を受けている作品です。

なのでこの映画に対して期待はしていましたが、その期待以上に良かったです!

主人公のレディ・バードは故郷を離れたがっており、ニューヨークの大学に憧れています。しかし、母親はそれに反対しています。
それでお互いに素直になれず心のすれ違いをしているのですが、その思春期特有の葛藤や人間関係の模様がしっかりと描かれていました。

その主人公が自分にも共感出来ました。
僕自身も以前、父との関係がギクシャクしてしまった事がありました。
それも1年くらいすれ違っていたかと思います。
関係が近いが故にギクシャクすることが長くなるのかもしれません。
なので、主人公が母との関係性に悩んでる所が自分と少し似ていて染々としました。

キャストの名前はあまり知らないのですが、みんな演技が素晴らしいです!
主人公の女子もその母親を演じた女優もリアルで良かったです。
また、主人公の最初の恋人を演じたルーカス・ヘッジズも良かったです。
彼は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でも素晴らしかったので、今後の活躍が楽しみです!

最初の方だけ少しダレてしまったり、映像の切り替えが追い付かなかったりすることもありましたが、自分は凄く印象に残った映画でした!

余談なんですが、劇中のとあるシーンで主人公がどこ出身か聞かれる時に場所を言ったら、「ふーん、よく知らないな」と言われてました。
「サクラメント」って確かカリフォルニアの州都ですよね?(笑)
なのに、結構無名なんですね(^_^;)