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レディ・バードのyukkeのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.1
ラスト15分で心がすーっと晴れていく。
思春期から自立していく感覚のような何かがすーっと体に走り、予想以上にいい余韻をもらった。
思春期女子の捻くれって国を超えて共通なんだな、やっぱり同じ人間なんだな、と妙に感心した。

そして映画を観ながら久しぶりに思春期を思い返した。
恋愛をすることに憧れ、
恋バナをするために恋愛し、
恋愛してる人達がイケてるように見えたあの頃。
大人になって振り返ると、恋愛にびびってて、周りの目を気にして、大人ぶってたけど子供らしい子供だったなーと思う。

私の思春期はVS父。何にそんなに腹を立てていたのか今となっては分からないが、とにかく傷つけたと思う。でもあの頃のことを父に責められたことはないなと今更気づいて謝りたくなった。

買い物は片道2時間半かけて隣の県まで行くような田舎育ち。周りはみんな知り合いという田舎に窮屈さを感じていて、その気持ちは今も変わらない。

そんな私の気持ちを察してか、態度が悪すぎて放り出されたのか、合格した大学は実家から通える距離だったのに、一人暮らしの許可を出してもらえた時はそれはそれは驚いたし喜んだ。

この映画を観てその頃の気持ちを色々思い出すことが出来たと共に、大人になった今だからこそ、下宿を許してくれた父の思いを聞いてみたいと思った。


故郷を出て、
四方全てに山があること、広い空も雄大な夕焼けも特別な景色だったと知った。
夏にはホタルが飛んで、家のベランダから流星群が見えることが、どれだけ特別な事だったのか、ひとつずつ気付く度に故郷を好きになれた。
ど田舎だけど観光地である故郷が誇りに思えてきて、故郷の産業を守りたいとさえ思った。
外に出たことで私は愛おしいものが増えた。

遠い昔の記憶を思い返したい人
親に反抗して尖ってた人
田舎を出て都会で頑張ってる人には
何かを感じられる映画だと思う。