ちろる

オンネリとアンネリのふゆのちろるのレビュー・感想・評価

オンネリとアンネリのふゆ(2015年製作の映画)
3.7
前作ではファンタジー風のフィンランドの少女たちの自立の物語だったと思うのだけど、今回は完全にファンタジー。
オンネリとアンネリや彼女たちの住む家がまるでドールハウスの世界みたいだなぁなんてうっとりしていたのにマトリーシュカみたいに小さなお家の中にあるドールハウスに匿う小人族たちのおはなしになっていく。

私も小さい時は妖精さんが寝てる間に遊びにくると思ってバームクーヘンのおやつを小さく切ってドールハウスにあるお皿に乗せてワクワクしてた可愛い頃があったことをふと思い出したなぁ。
私のバームクーヘンは食べてもらえなかったけどあんな風に小さなお食事を作って食べてもらえるなんて夢みたいで羨ましい。

ちょっと気を抜いちゃうと、オンネリとアンネリが2人とま将来プックリーナさんになっちまう事とか、あのガソリンスタンドのクソババアがなぜかそんなに制裁なしにめでたしめでたしみたいになるのとか色々気になってしまう、私はもうあの妖精に会える日を夢見てた少女時代には戻れない。
だからこんなメルヘンなお話を映画化できてしまう監督さんたちをひたすら尊敬してる私がいます。
どうかこんな風に小人族に優しくできる子どもたちの想像力がいつまでも守られる平和な世の中でありますように。
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