leiene1991

ダウンサイズのleiene1991のレビュー・感想・評価

ダウンサイズ(2017年製作の映画)
3.6
自分なりの解釈だとラストの主人公の選択、人類の存亡よりも僕は僕だと言う"エゴ"
それでこそ人間だって事なのかな
そう考えると納得できたし、人類の滅亡を嘆いてなんとかしようとする集団が妄信的なカルトっぽくなるのも納得

序盤で主人公の母親が言う様に、人を小さくできても病気は治せない
個人に寿命があるなら人類に寿命があるのも自然だと思うしこの流れには絶対に逆らえないという考え方なので、いかにも良い事をしてます風だけど設定自体がお笑いなんですよね

なのでこの映画は環境問題に対してというよりか、必要以上の富を追いかけたり、自然の流れに抗おうとする人間の滑稽さを皮肉ってるのかと思えて、そういう視点で振り返るとふわふわとしながらも非常にブラックユーモアの効いたものになってて、最初は微妙なんだけど噛みしめる程味が出てくるような作品

にしても構成、演出が面白くない上に無駄が多くて尺が長いから引っかかりにくい作品でもあるのが残念
leiene1991

leiene1991