『レッツ・ゲスト・ロスト』Tシャツを着て見てきましたよ。。
評判通りの良作でした。
伝記映画でありがちな生い立ちをずっと追うものではなく、ある時期の断片だけを切り取ってるのが素晴らしい。
しかもそれが輝かしい時期ではなく、一番伏せたいような底辺の時期。チェット・ベイカーの人間くささ、哀愁が滲み出ていて堪らないですね。。
歯っ欠けのイメージが強かったのですが、まさか全部失うとは思いませんでした!!
そして、トランペットが吹けなくなっていた事、彼主演で彼の映画を取ろうとしていた事、その時の相手役とあんなに一途に愛し合っていた事、保護観察にあっていた事、アルバイトしていた事、復帰に向けての彼が選んだ選択…どれも知らなかったですし、チェット・ベイカーの人間部分を知れて本当に満足です!
ラストカットは『セッション』のような緊張感ある圧巻パフォーマンスとは対極にある 優しくて切ない歌声とトランペットの音色でした。
イーサン・ホーク、最初はイメージじゃないなぁなんて思ってましたが…不思議な事に シワの感じとか醸し出す雰囲気とかだんだん似てきますね。改めて凄い俳優と感じました。
歌も様になってましたね!
決して派手な映画じゃないし ビックリするような伝記映画じゃないけどチェット・ベイカーの曲のように味わい深い、余韻に浸れる映画です。是非劇場公開してほしいのと(されるのかしら?) これを機に『レッツ・ゲスト・ロスト』をDVD化してほしいものですね~