「イーサン・ホーク、役作りで歯を抜いてしまわれたのですか？！」と冒頭からドギマギしてしまったのですが、違いました。ほっ。
Jazzの代表的トランペット奏者であり、ヴォーカリストでもあるチェット・ベイカーの伝記映画。
名前くらいしか存じ上げなかったけど、楽しめました。イーサン・ホーク演じるチェット・ベイカーに魅了されっぱなし。イーサン・ホークって目に引き込まれちゃうな～。
タイトルもパッケージ含め、全体的に雰囲気がありとても好きでした。彼の切ない音色はこういう人生だったからなのかなぁ～と寄り添うような気持ちで観れました。(重なる部分は全くなかったので)
作中、奏でられる沢山の素敵な音楽も楽しみながら、映画のような人生も映画のようにはいかないよねと思ったりして。
ドラッグの蔓延していた時代に、ドラッグ、お酒、タバコ、愛、色んな物に依存した哀れな男の後世に残る素晴らしい音楽。何もかもを失って全てを捧げてでも、手に入れたい、燃やし尽くすような彼の人生。
「音楽とヤク、それさえあれば他に何が必要だと言うんだい」という言葉を残したのが頷ける、痛く退廃的な空気感が満ちた映画でした。一見の価値あり。
お酒片手に観たいやつでした🥃
夜観れば良かったー！
