へちょりーの

ルームのへちょりーののネタバレレビュー・内容・結末

ルーム(2015年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

「部屋(ルーム)」と呼ばれるセキュリティー付きで窓のない部屋(小屋)で監禁されていた親子が、脱出を試み「外の世界」で普通の日常生活を取り戻していくストーリー。

脱出するシーンもなかなかドキドキするものの、ストーリーの大半が日常生活を取り戻していく姿を描いているのもこの作品の興味深い点だと思う。

7年間も監禁されていたジョイ(ママ)も日常生活を取り戻すために、自分とも闘いながら、息子のジャックも守りながら、生きる道を模索していく。
ジャックも初めて見る「外の世界」で初めてづくしの事を少しずつ経験していく。
取り巻く環境や家族内での生活に適応し、少しずつ心を開いていく。
時にはぶつかりながら、時にはわかりあい許し合いながら。

「普通に」生活することの難しさと、誰かに人生を狂わされることなく「平凡に」生活できることのありがたさを噛み締められる作品だった。
ジャックが最後「部屋」へ戻る(訪れる)シーンはグッときてしまう。