ちろる

ボブという名の猫 幸せのハイタッチのちろるのレビュー・感想・評価

3.8
ずるいよ、ボブ。そんなのずるい。
そんな言葉を声だして言いたくなるような映像の数々。
ノンフィクションということでどこまでが本当にあったことなのかは分からないのですが、ヘロイン中毒者だったジェームズの弱さだけではなく、ベティの左手のタトゥーの重み、ジェームズのパパの葛藤、登場人物それぞれの想いや若者の貧困化の進むイギリスの現状もリアルに見つめ、主人公の独りよがりにならないようにしっかりと描かれていた。
時折映るボブ目線のカメラワークも、吾輩は猫であるチックで好き。

因みに人生で犬といる時間が圧倒的に長い私は犬派のはずだけど、昨年縁があって猫がやってきて、あまりの可愛さに本当は自分は猫派なんじゃないかと悟っている今日この頃。
猫の癒し力は半端なくてなんでこんなに愛おしくなるのか不思議で知り合いに聞いたら「犬は相棒で猫は守り神」なんだって教えてもらった。
なるほどなぁと妙に腑に落ちる答え。
私は愛猫にまだ特記するほどの奇跡を起こされたわけではないけど、うちは彼が来てから幸せが2倍になった。
だからボブの恩返しも奇跡の話のようだけどなんか腑に落ちてしまう。
猫に選ばれたはそりゃもう心強いのだ。
ボブ、ボブ可愛いかったから帰ってうちの猫を肩乗せようとしたら逃げられました。
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