さとし

ボブという名の猫 幸せのハイタッチのさとしのレビュー・感想・評価

4.5
うん。これはよかったです。
ちょっと偶然に頼り過ぎなところや思わずこんなに上手くいくかとツッコミを入れたくなるところはありますが、非常に面白い作品になって来ます。オスカー アイザック主演のインサイド ルイン デイビスという作品がありましたが、白黒で私好みの映画なのですが、恐らく万人向けはしないでしょう。それに比べて本作は涙無くして見れない作品だと私は想います。

薬物依存症のジェームズはある日勝手に窓から入ってきた猫と出会い彼のその後の人生の勝呂になっていきます。

主演はルーク トレッダウエイはヤク中男とストリートミュージシャンをみごとに演じ分けています。カッコいいのですが、どこかで崩れてる感じが本作の雰囲気と合っていて、ばらしかったです。ジョアンヌ フロガットのダウントン アビーのアナとはまた違う感じが好きでした。あとはボブ ザ キャットは物語用にオーデイションしたネコではなくベストセラー本に出て来るのと同じ猫を使ったのが良いですね。彼の存在なsくしてこの話は成立しません。

監督は48時間の脚本で知られるロジャー スポテイスウッド。脚本は明記されていませんが、原作者2名それ意外に2名の名前がありました。あとはストリートミュージックならではの音楽がふんだんに盛り込まれていて、私の友達のストリートミュージシャンに見せてあげたいくらいです。

この物語の最大の関心事は先日観た僕のワンダフルライフの様なペットの視点から物語が展開するかどうかということでしたが、そうはならなかったのがやや残念です。ただし、本作はジェームズと猫の関係ではなく、男のペットとの出会いをきっかけに薬物を辞めようとするドラマです。当然ダークでデイープな場面もあるので、そういうのが嫌という方にはオススメ出来ません。

とはいえ、いろんなことを考えながら見ましたが、最後にこの話が伝えたいのは、かならず朝は来るということ。どんなに辛い事があっても生きる希を捨てなければ、良い事が必ず起きます。私の場合は辛いから生きたくないと思った時期もありましたよ。でも、それを救ってくれた人が居ました。だから辛くなったら自分よりも大人に相談するように心がけています。必ず勝呂は見いだせます。再生するまでに何年かかっても絶対に生きる事をあきらめてはいけません。
さとし

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