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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のマッサージ屋のレビュー・感想・評価

5.0
1940年代にハリウッドの売れっ子脚本家として名を馳せていたダルトン・トランボ(ブライアン・クランストン)。
しかし共産思想家だった彼は第二次大戦後の冷戦下の“赤狩り”で投獄されてしまう。
出所後もハリウッドから干されていたトランボは偽名を使って脚本を書く事に。
しかも友人名義で書いた『ローマの休日』がオスカーを獲り・・・。

スカパー!オンデマンド試写で鑑賞しました。

ダルトン・トランボについてはほとんど知らなかったのですが、映画ファンなら見てなくても知ってる作品の数々の脚本を手掛けてるんです。

“思想弾圧”というアメリカの黒歴史がとてもよく分かる。
“人種差別”を扱った『グローリー』等もそうですが、そんな時代なのか自国の黒歴史を普通に描けるハリウッドも大したものです。
まぁ“自由の国”ってのはまやかしだったんだね〜と思ったり(^_^;)

そういった重いテーマですが、主題は家族愛なんですよね。
ダイアン・レイン演じる奥様が本当に気丈に夫を支え、子供達をも見守ってる。
それを踏まえての終盤の感情爆発は見ていて私も泣けました。

素敵な映画でした!