Inagaquilala

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のInagaquilalaのレビュー・感想・評価

4.1
こういう映画には弱いなあ。作品の出来をどうのこうのと考える前に、すっかりドラマにハマってしまい、ただの一観客となってしまう。

ダルトン・トランボのことは以前から知っていて、初監督作品の「ジョニーは戦場へ行った」も観たし、脚本を担当した「スパルタカス」も「ローマの休日」も好きな映画のひとつ。

だからなおさらなのか、この天才脚本家の苦難から起ち上がる不屈のドラマを観ていると、無前提に主人公に肩入れしてしまうのだ。

昔から自分が登場人物に感情移入できる映画は良い作品であると確信してきたが、これもまさにそういう作品。たいへん素晴らしい映画でした。

劇中のカーク・ダグラスとオットー・プレミンジャーにも少しカタルシス。それにしても、邦題の「ハリウッドに最も嫌われた男」は情けない。むしろ「最も愛された」男だ。
Inagaquilala

Inagaquilala