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友だちのパパが好きのoden8のレビュー・感想・評価

友だちのパパが好き(2015年製作の映画)
3.4
嫌悪感に嫌悪感を上塗りしたら。それは、やっぱり嫌悪感でしかない。どこまで突き抜けたとしても嫌悪感。

THE K E N O K A Nっ!!!!!!

"美しくもキモい純愛"
by タエコ

物語の世界の人間どもがほぼほぼ嫌悪感で支配してくる感じ。嫌悪感の重力が、サイヤ人の修行並。
どうしても僕が、感情移入できないのは…不倫や略奪愛ってやつで。それを"純愛"と呼んでくれるなっ!!って、恋愛レベルお子ちゃまな僕は感じてしまうのよね。

ただ、この作品の魔力というか。鑑賞中の度重なる嫌悪感に、抗体ができ麻痺してくると。"純愛"ってなんなのさ??ってなってくるわけで。
マヤの愛を観ていると、これは極々単純過ぎる愛なのだ。それには、狂気すら感んじるレベルなんやけど。純粋さ故とも言えなくもない。ただし、悪く言えば粗朴な愛。僕が受ける印象は、後者。

愛なんて、とどのつまり当人同士の問題ではあるのだが。だがしかし。しかしですよっ!!せやったら、嫌悪感の渦もてめぇらだけで何とかせ〜よ。とは感じるよねん。

俳優陣のキャスティングが完璧。卓越した演技力が放つ嫌悪感が強烈。特に吹越満さんのクソっぷりが、もうっゴッド·オブ·ヘイトなのよん。癖者俳優界のレジェンド様々ですわん。

これはいかん。いやいや遺憾。なのに、クソ不覚にも誠に誠に不本意ながら、趣きがあると感じてしまったのだすよ。アルティメット嫌悪感の追求という意味では。

純粋な 
愛だとしても
嫌悪感
家族を壊す
愛の誘惑

Cast(役者·キャラ) 4.5(好感度無視度合)
Story(物語) 2.5
Architecture(構成) 4
Picture(画) 3
Acoustic (音) 3
23-113
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