「最初はみんな笑っていた」
私も最初は笑っていた。徐々に現代に馴染んでいくヒトラー、何これwという馬鹿馬鹿しさと、現代にヒトラーがいるわけがないというコメディらしさで笑えてしまう。
そのコメディさを活かし色々な仕事をするヒトラー。その様子がSNSを通して広がったり、実際にヒトラーがドイツ国民にインタビューしたりと非常にリアル。
それもそのはずで、この３０分はリアルにドイツ国民にヒトラーの格好をしてインタビューを行なっているものを撮ったドキュメンタリーだから。
国民の反応というのがリアルな意見な分かなり恐ろしく、はっと気づいた時には一気に笑えない状態になっている。
元米国首相トランプ大統領の発言の数々を思い起こさせるような行動。
こうして現代の価値観や出来事に照らし合わせると全く人ごとではない。
現代にこんな人がいたら、と考えるとヒトラーがただの悪とは思えなくなっていく。
恐ろしいことにドイツ国民がヒトラーを選んだ理由がわかる気がしてくる。
昔も今も民衆の意は大きく変化していない、それどころかヒトラーの意にどんどん近くなっていっている気までしてくる。
最後のセリフは真理。映画として完璧。
ブラックユーモアを超えた強烈な風刺
