Shin

ジョン・F・ドノヴァンの死と生のShinのレビュー・感想・評価

4.0
本作はグザヴィエ・ドランが“幼い時に憧れのL・ディカプリオに手紙を書き、返事が来た”という経験をもとに撮ったそうです。
母親との関係、性的マイノリティも葛藤として描かれていて、彼自身のことがかなり反映されていると思います。

冒頭のアデルの楽曲も最高にマッチしてて良かったのですが、『Stand By Me』はどうも合っていなかったような・・

撮影もクローズアップを多用し、キャラクターの表情をしっかりと捉えていました。その分切り替えしが多くなり、通常ならノッキングを起こしかねませんが、スムーズに流れているところは流石だなと思います。

またジョンとルパートを主人公にした物語の構成も面白かったです。

ルパートの子供時代を演じたジェイコブ・トレンブル君は素晴らしいという他ありません。『ルーム』『ワンダー 君は太陽』に引き続き難しい役を見事に演じています。憧れのジョンをTVドラマで観て「オーマイガー!」と連呼するシーンは最高♪ 母親役のナタリー・ポートマンも一瞬、素で笑っていたんじゃないかな。(笑)

ただ手紙の中身にしろ、ドノヴァンとルパートが心を通わせる描写が少ない分、感動とまではいかない物足りないなさも感じるのでした。

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