今更ながらの投稿。
後で知りましたが、本作はアラスター・グレイの著者「哀れなるものたち」が原作なんですね。
天才外科医(ウィレム・デフォー)の実験によって生まれ変わったベラ(エマ・ストーン)
純粋無垢で本能のままに生きる彼女の行動によって、まわりの"哀れなるもの(男)たち"の愚行が浮き彫りになる。
ひとりの女性が自由と自立を獲得していく成長の物語でありながら、女性蔑視、貧富の差、戦争の愚かさなどの社会問題も描いている。
また時代を超えた斬新なデザインの衣装、未来をも思わせる想像力溢れる美術セット、個性的な音楽、35mmフィルムで撮られた圧巻の映像なども素晴らしかった。
そして何よりエマ・ストーンの演技が凄い。ヨルゴス・ランティモス監督が創り上げた独自性のある傑作です。