DUNEの映像美に感動し、同じ監督の作品だったため観た。
全体的に暗めで透明感のある神秘的な映像は期待通り。
さて、ストーリーですが、ずっとアレがトラウマ（過去）だと思って観ていた。そこまでトラウマの描写は必要？なんの意味があるのか？と思っていた。けれど私たちが観ていたのは彼女の未来だった。それに気づくと話が線でつながる。
宇宙人の言語をどうやって解読したのか？そんなにうまくいくの？と思うけど、解読できないと物語が進まないから仕方ない。「頭がいいから解読できました」ということにして。
今もよくわからないのが、時間の概念。
「このシーン未来？」と気づき、それは「未来を予測」しているのではなく、「未来」を見ている、と思っていた。
今彼女が現在にいて、未来を思い出しているように感じるけど、中国の偉い人と会った時に、「自分が中国に携帯で電話した事実」を初めて聞くような戸惑った驚くような顔をしていた。とすると？彼女は未来にワープした？
「あ、私、言語を解読できたから過去で中国に電話すべきなんだわ」と未来で決心した？
となると、あれは未来を観ていたのではなく、実際に未来を生きていたということ？
と捉えると、未来を知っているのに、イアンとの離婚や娘さんの死を防げなかったということが理解できる。
娘に向かい彼女が「未来の出来事をお父さんに言ったせいで怒った」（→それで離婚？。。。）とのセリフ。何を言ったからイアンは怒ったのだろう？
それで離婚だなんてそんな薄っぺらいオトコだったのか？
時間を行ったり来たりは疲れる人生・・・
でもそこからどうやって過去に戻るのか？自分の意思で戻れるのか？
私たちが映画で観ていた「宇宙人と交信している最中」がまさに「現在」と普通は思わざるを得ないが、彼女にとっては現在であり過去であり未来なのだ。
ということをこの映画を観ている最中は気づかない。
観終わっていろいろ感慨深いイイ映画だった。
観てよかった。
