このレビューはネタバレを含みます
アントマン2作目。シビル・ウォーからEGに繋がるため、時系列的にはIWの裏かな。前作で量子世界に行ったスコットの記憶にホープの母・ジャネットが手掛かりを残した。ジャネットのメッセージにスコットが気づくところからストーリーが始まる。量子世界のデザインとワスプの機動力の高いバトルが個人的好みポイント。前作から量子世界の描き方は神秘的で好きだったが、実際にそこを歩いたりするシーンはなかったため、描写嬉しい。車のサイズ変換ギミックや、代車ストックのケース、ビル本体の縮小など、ピム粒子をふんだんに使ったイベントが多くて、アントマンらしさが加速しているところが良い。元々全体的にコメディ調の作品だったが、今作もそれがうまいこと作用しており、ルイスたちのコメディパートとスコット達のシリアス/小難しパートのバランスがちょうどいい。ホープもハンクも天才なので、難しい単語を多く使う。スコットがちょうど視聴している我々と大体同じ目線にいて、ルイスたちがその一個下のレベルにいてくれるため、登場人物のバランスが綺麗なんだろう。ヴィランのゴーストはサンダーボルツにも出る予定。過去にハンクが携わっていた量子の研究の途中で起きた事故により、物質透過能力を持つようになったエイヴァ。透過能力の代償として全身の痛みに苦しむエイヴァを救う鍵がジャネットにあり、ジャネットを救いたいスコットたちとジャネットを利用して自身を直したいエイヴァによるジャネット争奪戦が始まる。ゴースト普通に強すぎる。物質透過はX-menのキティ・プライドにもあるように便利でいいね。アントマンのスケール自慢で地味に出た数字を後でフェリーのシーンで回収するのも良い。最後のシーンでエイヴァを治すために量子世界へスコットが入ったシーンでサノスのスナップが起き、スコットが取り残されてフィニッシュ。これがEGで効いてくる。アントマンがIW不参加なのも、ハンクとアベンジャーズの確執によるもので、MCUの世界の広さが伺える。面白かった。