このレビューはネタバレを含みます
アベンジャーズ第1作目。ロキ率いる宇宙からの侵略者を地球最強のヒーローチームが迎え撃つ最高のクロスオーバー。これまでは金ローなどカットありのバージョンのみ見たことある状態だったため、ノーカット版は初。とにかく胸熱展開が続くストーリーで、ヒーロー映画の原点にして頂点。個性豊かなヒーローたちが、最初はいがみ合っていたが、少しづつまとまっていく姿は、彼らの覚悟や使命を自覚していく様子がひしひしと伝わってきて、非常に楽しい。
軍の施設の地下にある実験施設にて、四次元キューブの暴走がきっかけで、ロキと名乗る男が現れる。ロキはその場を即座に制圧し、キューブと複数人のエージェントを連れてその場を去る。シールド長官のニックフューリーは、地球にどこからともなく現れた脅威に対応するため、アベンジャーズ計画を始動する。その計画とは、世界中から特殊能力をもった超人たちを集めてチームを編成し、脅威に対応するというものだった。選抜されたメンバーたちは空飛ぶ空母・ヘリキャリアへと集結する。キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース、アイアンマン/トニー・スターク、ソーなど、世界で名高いヒーローたちはそれぞれの正義や主義に従って行動しているため、すぐにいがみあい始める。そこにロキたちからの襲撃が。襲撃に際し、ハルクとソーが行方不明、弓の名手ホークアイが敵の洗脳から解放されるも、シールドのエージェント・コールソンが殺害されてしまう。未知の敵との交戦が、身近な者の死によって現実味のあるものへと変わっていき、仇を取る者=アベンジャーズとしての覚悟が決まっていく。それぞれの想いが結集する決戦の場所はNY。ロキがマインドコントロールで操った者たちによって、四次元キューブの扉が開かれる。雪崩れ込むチタウリ軍とそれを迎え撃つアベンジャーズ達。ソーの雷、ハルクのスマッシュ、それぞれが活躍する中、ゲートを閉じる鍵がロキの杖にあることが明らかになる。それと同時に国防省はマンハッタンへの核ミサイルを発射、核攻撃へのリミットが迫る。アイアンマンの機転で、核ミサイルをゲートの向こうに飛ばし、ゲートを閉じたことで、地球の平和は守られたのだった。
個人的にはMCU入り口作品。アイアンマンなどの各ヒーローよりも先にこれを見てほしい。最初のアベンジャーズの戦いではあったものの、これ以降の作品でもNYの戦いなどというフレーズでたくさん話題に挙がるため、アベンジャーズのオリジンとしてかなり重要なイベントとなっている。コールソンの死をフューリーが利用して結束させるシーンも長官としての威厳が伝わってくる。また、結束のきっかけになったのが一エージェントに過ぎないコールソンの死であるというのも、等身大のヒーローであるような感じがする。NYの戦いは地球を守るためという大義はあったが、気持ちの面ではコールソンの弔い合戦という面が大きかったと解釈したい。アベンジャーズというタイトルにもあるようにね。